ダニのお話about mite
ダニの生態
日本で知られているダニは約230科、すべての種数は約2000種になります。 一般のご家庭には約50種程度生息していますが、よく見られるのは15種くらいです。
ダニ類は大きく2つのグループに分かれます。 一生、屋内で生息するグループと人、動物、植物などとともに屋内に入り込んで、たまたま屋内から見つかるグループです。
屋内で生息するダニの代表格はアレルギー疾患の原因となるチリダニ類、 人にカユミを与えるツメダニ類、食品汚染をおこすコナダニ類、チリダニ類などです。
一方、生息場所は屋内ではないが、ときどき人間に付着したりして屋内に入り込むダニ類(屋外ダニ)は、 人に寄生するヒゼンダニ、ペットに寄生するマダニ類、ヒゼンダニ類、家の近くに野鳥やねずみの巣があるとワクモ類、 イエダニ、トリサシダニが入りますし、観葉植物と一緒にハダニ類もいます。
布団の中のダニ
髪の毛を食べるダニ
- 弊社商品は屋外ダニに効果ありません。
ダニはどこにでもいる
家の中にも…
車の中にも…
バスの中にも…
電車の中にも…
家、公共施設、映画館、バス、電車、車、学校、人間の顔(ニキビダニ)、森、野原(マダニ)、など
人間の皮膚は、昼間に約1g、夜間に2-3g、1日に4gはがれ落ちているそうなので、 ダニは人間の皮膚もエサになるため、人間がいるところは常にダニがいることになります。
屋内ダニ一覧
コナヒョウダニ
ヤケヒョウダニ
ヤケヒョウダニ
(チリダニ類)
コナヒョウダニのオスの第1脚は太くて区別しやすいが、メスでは全脚がよく似ている。
屋内ダニの80〜90%はこのダニ。
チリダニの一生について
チリダニの寿命は2~3ヶ月と言われています。 一般的にダニは、卵からかえってから約2~3週間で成虫になりますが、 メスが死ぬまでの間に産む卵の数は、50~100個と言われています。 したがって、生育に適した環境があれば、チリダニは大爆発に増えていきます。 チリダニは1日に5-6個程度の糞をします。仮に3ヶ月生きたとすると、 一匹のダニが約450-540個の糞をすることになります。 10匹のダニが3ヶ月で5000匹(500倍の増殖)に増えると仮定した場合、 250万個の糞をすることになります。生きたダニがいればいるほど、 強烈なアレルゲン(糞)が増えることになります。
室内のハウスダストの中にはチリダニが多く存在
ハウスダストとは室内に溜まるホコリのことです。
例えば、チリ、ホコリ、ダニやダニの死骸やフン、繊維のクズ、 食べかす、犬や猫(ペット)の毛等、人の毛髪・ふけ・垢などが含まれます。 そのハウスダスト0.5g中に約2000匹もダニが存在していると言われています。
ナミホコリダニ
(ホコリダニ類)
ケナガコダニ
(コナダニ類)
屋内ダニでは新しい畳や保存食品にも発生。
コナダニにとって、畳床の藁は貯蔵食品と同じように栄養源になる。 特に新しい畳は水分も栄養分も多いため、コナダニが発生しやすい。 コナダニは人を刺したり、吸血することはない。しかし、 人にカユミを与えるツメダニのエサになるため、コナダニがいるところにはツメダニがいることになる。
ミナミツメダニ
(ツメダニ類)
オスは幾分小形であるが、触肢だけは強大。
人刺咬性
人を刺咬し、皮疹を起こす代表的なツメダニで、夏季に新しい 藁床畳から発生しやすい。
ツメダニは人体の露出した部分、つまり、腕、足首、首筋などが刺されやすい。 ツメダニのエサとなるチリダニやコナダニが繁殖する時期より、 少しずれた8月ごろが発生のピークとなる。
屋内ダニの繁殖条件



| 月 | 平均気温 | 平均湿度 |
|---|---|---|
| 1月 | 10.4℃ | 52% |
| 2月 | 10.4℃ | 59% |
| 3月 | 15.5℃ | 57% |
| 4月 | 19.3℃ | 71% |
| 5月 | 26.4℃ | 62% |
| 6月 | 26.4℃ | 75% |
| 7月 | 30.1℃ | 80% |
| 8月 | 30.5℃ | 78% |
| 9月 | 26.4℃ | 79% |
| 10月 | 22.7℃ | 66% |
| 11月 | 17.8℃ | 74% |
| 12月 | 13.4℃ | 57% |
表の赤字の部分の5月から10月はダニが好む環境である高温多湿になるため、特に注意が必要です。
ダニは乾燥に弱いため、一般的に冬季は湿度が低くなるため、ダニの繁殖は鈍くなります。
これだけ見ると、夏だけ注意していれば問題がないように思えますが、 近年では、住宅の気密性が高まっている事に加え、インフルエンザ、風邪、乾燥対策のため、 加湿器などを稼動したりと、初夏にダニが異常発生の可能性もあります。
人にとって快適な環境は、ダニにとっても快適な環境なのです
食品におけるダニアレルギー問題
近年では、日本だけではなく海外でも、喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを発症する 主要原因はチリダニと報告されております。一方、 チリダニに汚染された食品の摂取によるアナフィラシキーの発症事例が増加して注目されています。 その症状のほとんどが、お好み焼き粉などで繁殖したチリダニによるものと考えられ、 患者はチリダニに対して陽性反応を示し、ときには食品中からチリダニが多数検出される例も認められています。
一般的には、お好み焼き粉、小麦粉などの食品は、開封した袋の口をねじって、 輪ゴムでしばったりという保管方法が多いかと思われます。 チリダニは0.4㎜程度と小さいため、袋の中に入ることができ、繁殖ができてしまいます。
